自身の勉強会で伺った講義で、参考になった内容を一部紹介させて頂きます。

首都大学東京大学院理学療法科学域教授の竹井仁先生と、米国Rolf Institute認定ロルファーの中村真之介先生による二つの異なる※筋膜へのアプローチです。

竹井教授は、筋膜博士とよばれ、著書の”自分でできる!筋膜リリース”の中で様々なエクササイズを紹介されています。

中村先生はロルフィングのプラクティショナーとして眠る筋膜の可能性を引き出すシンプルでやさしいコツ等を全国のワークショップの中で紹介されています。

※筋膜とは、骨、内臓器官、血管、神経など身体のあらゆる構成要素を包み、ぞれぞれの場所に適正に位置するよう支えている膜です。五層から成り、全身に連 なる三次元的に連続した総合組織であり、第二の骨格とも言われています。筋膜には筋肉の六倍の感覚器官があり、そこで受け取った情報の四倍のスピードで脳 へ伝えます。主にコラーゲンとエラスチン繊維からなり、いずれも姿勢と運動のコントロールにとって大事な要素です。運動をして新陳代謝を上げる事、筋膜の質が保たれます。食べ物は、マグネシム、カルシウ ム、ビタミンB1, E,Cの摂取, 豆乳や低脂肪乳, 魚、海藻が効果的です。筋膜は海へ潜る際のウエットスーツのようなもので、足の裏から顔や頭の皮膚まで均等につながっています。筋膜に調和がとれると、特別なストレッチや筋トレが必要ではなくなり、心身のバランスにもつながります。

①同じ姿勢を一時間以上キープして、身体が固まらないように、度重なる姿勢のリセットが大切という点。

竹井教授が日本と欧米の民族性や文化や違いについて述べられていたのが印象的でした。

日本は真面目な民族性や国の環境から、オフィスではプレッシャーや緊張の中で、長時間同じ姿勢でいる事を強要されがちであり、限界まで自分の身体を酷使してから最終的にマッサージなどに頼る傾向があるという事。対して、欧米ではリラックスした姿勢や、自由に移動したり、自分の身体は自分で守るという健康の意識に違いが見られます。日本人は、肩甲骨の動きが少なくなる環境にあるのが特徴とい点も指摘されています。肩甲骨を意識して積極的に動かす事が肩こり、首回りの緊張に非常に効果的だということを再認識致しました。

②二足歩行は人類の進化か、退化かを考える点。

身体を理解するにあたり、四肢移動の動物から進化した人間の過程や背景を考えるとイメージのヒントになりました。両手と両足を支柱にして、腹部を丸めて腰椎を屈曲する事でブリッジ橋を形成し、安定性を高めていた四肢動物。二足歩行になる事でブリッジ構造が失われ、不安定なバランスが生まれた人類。約五キロの頭と八キロの両腕をどう支えるか、とても考えさせられる提示でした。

③人生の積み重ねが身体の形成を左右し、筋膜も人生の積み重ねでもあるという点。

髪型のわけめから、偏った足の組み方、小さい頃の習慣や育った家庭環境、昔から蓄積された筋膜の歴史や習慣を知る事が、現在の自分の身体の状況を知るヒントになるという見方を学びました。一度、自分の習慣や癖を知り、リセットしたり、リラックスする事の大切さを実感しました。

④身体の窓である、手、足、顔や骨盤底の緊張を緩めることで、コアのインナーマッスルが開かれるという点。

手の甲は背中の筋膜と繋がっており、手の甲を緩めると僧帽筋の緊張がとれたり、脛を緩めると、顔の緊張まで緩んできたりと、なんとも魔法のようなロルフィングのワークを体験しました。皮膚による繊細な触診の大切さを垣間見ることが出来ました。

中村先生が、”試行錯誤する中で感覚が整っていきますから、大丈夫です。”と常に施術側を、励まして下さる姿に、先生の温かく、聡明な人柄を感じました。筋膜への理解を深めることは、ジャイロトニック®&ジャイロキネシス®メソッドを理解する上でも、とても大切な要素や見解が含まれており、きちんと学んだ事をアウトプットしてお客様に提供できるようにと心を新たにしました。ありがとうございました。

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