『循環の法則』

セッションやトレーニングを通して日々実感するのは、呼吸、特に息を深く、長く吐く事の大切さです。吸う=貯めること。吐く=手放し、空っぽにすること。呼吸という機能は吐いたら吐いただけ入ってくるようになっており、呼吸のパターンを変える事で、心理的、生理的状態を変える事も可能だということを学びました。

『呼吸で感情や思考をコントロールする。』

”脳の健康が人生成功のカギ”ダニエル・G・エイメン著の中で、呼吸について、とても参考になる章がありましたので、紹介させて頂きます。

苛立ち、不安、衝動性、落ち着きのなさ、不眠、集中力の欠如など、脳と心がうまく結びつかなくなった時に生じる症状は、実はとても簡単な呼吸法により改善が可能であるという点です。脳の活動と同様、呼吸は生きていく為に必要不可欠で、人の行い全てと関係し、瞑想など数多くの宗教的実践と共に重視されています。

”呼吸の目的は空気中の酸素を肺の中に取り組み、肺で酸素を受け取った血液が、体中の全ての細胞まで酸素を運ぶことです。呼吸には、二酸化炭素のような老廃物を吐き出して、体内環境を健康に保つ働きもあります。身体の全ての細胞は、正しく機能するために酸素を必要とし、二酸化炭素が増えすぎると、見当識を失ってパニックに陥ります。脳細胞は特に酸素欠乏に敏感で、酸素の供給が拒まれると、四分以内に死に始めます。”

脳内の酸素濃度がかすかに変化するだけで、人の感じ方やふるまい方に変化が生じる事もあるそうです。健康的な呼吸は、息を吸うときにお腹が膨らみ、横隔膜が平らになることで、肺の容量が著しく増加します。肺と、同時に脳にも十分な酸素を届けるイメージ で、さらに広がり、身体の隅々まで取り込まれる空気量が増えると、全体の機構を鎮静化させ、より深い呼吸が可能になります。全身の細胞がリラックスし始め、感 じ方やふるまい方をうまくコントロールできるようになるそうです。赤ちゃんや子犬のような、完全にリラックスした♪ゆっくりと深い、お腹による呼吸法が、最も効率的な呼吸方法と言われています。

”人は腹を立てる時、呼吸が浅くなり、呼吸数が著しく増加し、血中酸素濃度が低くなり、有害な二酸化炭素老廃物の産出量が増加します。酸素と二酸化炭素のバランスが崩れて、衝動性、混乱、さらには間違った判断を引き起こすという結果を引き起こします。呼吸を導き、コントロールする方法を会得すると、脳がより効果的に機能できるようになり、筋肉がほぐれる、手が温まる、心臓のリズムが整うなど、様々なポジティブな効果が現れます。

仰向けになり、お腹の上に小さな本を一冊載せて、呼吸を実践する方法も紹介されています。

”息を吸い込むときは、本がなるべく沢山上へあがるよう、息を吐き出すときは本が下へさがるようにします。体内の呼吸へかけるエネルギーを低下させればさせるほど、気分がさらにほぐれて、自分自身をコントロールできるようになり、この呼吸法を応用すると、睡眠の改善や不安の軽減といった効果が期待できます。”

私自身、時間をかけて呼吸に意識を向けられるようになってからは、自律神経の整いや、肌の調子や体質改善、不眠症の克服など、様々な嬉しい効果が体感できるようになりました。身体の柔軟性に関しても、呼吸と調和して行う事は、特別に大切な要素と感じております。お客様にセッションを提供する際は、最大限にリラックスした深い呼吸の中で実践して頂けるよう、指導には特に注意を払っております。深い呼吸が可能になると、まるで植物が光合成をしてるような、細胞の感覚を実感して頂けるかもしれません。

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